”しりあぶり”の物語
しりあぶりとは、岩殿山に伝わる「田村麻呂の悪竜退治」という伝説にまつわる、お尻を火であぶりながら饅頭を食べる風習です。いまを遡ること1200年、岩殿山がまだ原初の姿を残していたころ、岩殿山に悪龍が住み着き、真夏に雪を降らせ田畑を荒らしては村人を苦しめていました。そこに、時の征夷大将軍である坂上田村麻呂将軍が蝦夷征伐の折に立ち寄りました。そして、岩殿観音御本尊の千手観音さまの力を借りて、見事悪龍を退治したのです。岩殿観音の僧侶と村人たちは、真夏の雪山での悪竜退治から戻った田村麻呂を、暖かい焚き火と饅頭でもてなしました。今に伝わるその風習が「しりあぶり」です。
今に伝わる風習
この「しりあぶり」の風習は、1200年の長きにわたり、岩殿をはじめとする地域に根付いています。ここ、岩殿観音では、このしりあぶりの風習を、山岳信仰をもととする修験道の奥義”柴灯護摩(さいとうごま)”の儀礼とあわせ、「しりあぶり護摩修行」のお祭りとして伝承しています。しりあぶり護摩修行では、「田村麻呂の悪竜退治」を紙芝居として物語り、山伏らによる柴灯護摩によって、皆さまの厄除開運・無病息災を祈念します。その柴灯護摩の炎により、尻をあぶり、饅頭を食べ、千手観音さまのお力を授かるのです。
6月 第1日曜日 開催
ご祈願のお申し込み
祈願料5,000円
しりあぶり饅頭と護摩木、お名前を記した護摩札により厄除開運・無病息災を祈念します。
祈願料2,000円(小学生以下1,000円)
しりあぶり饅頭と護摩木で厄除開運・無病息災を祈念します。
お電話にてお申し込みください(0493-34-4156)。当日申し込みも可能ですが、お饅頭の数に限りがございます。
<令和6年の申し込みは修了しました>
当日の流れ
- 13:30 受付開始 護摩木を受取りお名前を記入します(お時間に余裕をもってお越しください)
- 14:00 紙芝居「田村麻呂の悪竜退治」朗読
- 14:15ごろ 柴灯護摩厳修
- 14:30ごろ 参列者しりあぶり開始 結界の中に入り、お饅頭を食べながらお尻を炙ります