観音さまのご縁日「四万六千日(灯篭まつり)」

みなさまこんにちは。8月9日、10日は「四万六千日」という観音さまのご縁日です。岩殿観音正法寺では、毎年岩殿自治会の皆さまによって「灯籠まつり」が行われています。今年は残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響で、「灯籠まつり」は自粛となってしまいました。例年であれば、表参道に灯籠が飾られ、境内は大勢の人で賑わうのですが、今年は静かなご縁日でございました。

この「四万六千日」に合わせ、岩殿観音正法寺では子ども達を対象とした「寺子屋」を実施しておりました。この「寺子屋」では、子ども達にお寺でしかできない体験をしてもらい、また岩殿山の自然や仲間とともに過ごす体験を通して、豊かな心と菩提心(仏さまの心を求めること)を育むことを目的として開催しております。しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で従来どおりの開催が難しく、この「寺子屋」も自粛をしようとしておりました。しかし、子ども達は夏休みが短縮された上に、近隣のお祭りやイベントも自粛され、貴重な夏休みの思い出が少なくなってしまうと考え、「寺子屋」については人が密集しないようにオンラインでの開催をしました。その様子を少しご紹介したいと思います。

合掌を練習する子ども達(お顔はぼかしています)

まずは参加したみんなでレクリエーションをし、それから合掌の練習とお経の練習を行いました。

そして仏さまのお姿を描き写す「写仏」を行います。いつもであれば、写仏したものをその場で灯籠にするのですが、今年はお寺に参りに来られる方は、時間をずらして岩殿観音までお参りし、写仏を納めていただきました。岩殿観音まで来るのが難しい方は、写仏したものを写真で撮影してもらい、メールで送っていただき、お寺で灯籠にしました。
その後のお参りの時間も、画面越しでのお参りになります。住職が解説をしながら諸堂を案内をしました。子ども達からの質問に答えながらのお参りとなりました。

最後の献灯式もオンラインで行います。子ども達もそれぞれ一生懸命にお経をお唱えしておりました。

観音堂の前に置かれたお灯明には、参拝された方がそれぞれにお願いごとを書いて納めています。家内安全、疫病退散など今の新型コロナウイルス感染症の現状を反映したお願いごとが目に付きました。来年の四万六千日では、このコロナ禍も落ち着き、いつものように灯籠まつりが行われ、寺子屋が開けることを願っています。